2024年7月29日(月)に「JAWS-UG コンテナ支部 #27 EKSワークショップ ハンズオン」を開催いたしました。
今回は、これまでのコンテナ支部のイベントカテゴリとは異なる、ワークショップ形式の回を開催しました。AWS様にご提供いただいたハンズオン用のクレジットコードを使って、EKSを試していただける機会を設けることが趣旨となります。配信は行わず、現地参加のみのイベントとして開催しましたが、当日は40人以上の方にご参加いただきました。イベントにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
開催内容についてご報告します。イベント中に発生したトラブルについても併せてお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
参加者数
参加者数については以下の通りです。なお、本イベントは現地開催となります。
種別 | 数値 |
---|---|
現地 参加者数 | 約45人 |
アンケート結果
アンケートにご協力いただき、誠にありがとうございました。皆様からいただいた貴重なご意見は、今後のイベント運営に活かさせていただきます。それでは、気になるアンケート結果をご覧ください。
ハンズオンの完走状況
運営の不手際により、ハンズオンの進行が途中で中断してしまいました。しかしながら、アンケートにご回答いただいた方の中には、「余裕で完走◎」とお答えいただいた方もいらっしゃいました。
今回のハンズオンで詰まった部分
今回のハンズオンで詰まった部分については以下のようなコメントを頂きました。(一部抜粋)
- 最初にwifiのコードも全員に配布できると良かったと思いました
- ControlTowerを利用しているせいかVSCodeのcfnが実行できず、元のハンズオンの手順を参照してCloud9でデプロイを行った。
- EC2でのインスタンス作成でエラー
- アカウントの支払い設定が上手くいかなくなっていたので、スタート時点で手間取ってしまった。
業務でEKS を利用していますか?の回答状況
EKSを利用されていない方が大半を占めておりました。
EKSを導入するにあたってボトルネックに感じている部分
EKSを導入するにあたってボトルネックに感じている部分については以下のようなコメントを頂きました。(一部抜粋)
- 概念から分かりにくく、CLI操作がメインなので学習コストが高い
- インフラチームとアプリチームの間での役割分担、バージョンアップ対応のツラさ
- 運用が重い
- 学習コストが高い
- ECSが運用しやすいので、EKSを利用する理由が今のところ見当たりません。
- 要員スキル、バージョンアップ頻度
- EKS on Fargateは制約が多いこと(EKSというよりFargate要因)
司会進行・環境について
司会進行、環境についての評価結果です。全体的に高評価をいただいておりますが、反省点の多い回となりました。
イベント全体の評価について
イベント全体の評価結果です。全体的に高評価をいただいておりますが、反省点の多い回となりました。
司会進行、運営(今回のイベント全体)についてフィードバックについて
司会進行、運営(今回のイベント全体)についてフィードバックは以下のようなコメントを頂きました。(一部抜粋)
- 空調が効いていなかった点とWifiのパスワードが最初に分からなかった点が良くなかった。
- トラブルの中、代替セッションを用意していただきありがとうございます!
- 運営の方々は皆さん一生懸命にハンズオンのフォローをされていて、好感を持てました。今回は消化不良でしたが、またEKSのハンズオンなどがあれば参加したいです。
- I understand we ran short on time so I appreciate the links to exercises and such. I will be continuing to learn from this after I return home.
- 業務時間外に準備してくださってありがとうございました!緊急時の対応を間近で見れて逆にとても勉強になりました。
- 思わなぬトラブルがあったようですが、質疑応答で気になったことを深掘りできてよかったです。
- ハプニングに対して柔軟に対応されていたのはすごいなと感じます
- 緊急クエストも楽しかったです。
今回発生したEKSワークショップ ハンズオンの進行不備について
ご参加いただいた皆様に、改めて文書でもご報告すべきと考え、ワークショップの進行における不備について、経緯をご説明いたします。なお、当日は複数のトラブルが発生いたしました。
1. Cloud9 の一斉同時起動における考慮漏れ
Cloud9については、過去のコミュニティイベントにおいて、参加者が一斉に同時起動した際に、起動に時間がかかったり応答しなくなったりする状況が発生することがありました。このような問題を回避するため、参加者の皆様にリージョンを分散して使用していただくなどの配慮が運営メンバーの準備不足により不十分でした。
2. 運営によるワークショップ実行環境の検証不備
前項で述べたCloud9の一斉同時起動の問題に対するワークアラウンドとして、VS CodeサーバーによるEKSワークショップを準備しましたが、その動作検証が不十分でした。具体的には以下の問題が発生しました:
- イベント当日にワークアラウンド案に変更したため、十分な検証時間が取れませんでした。
- Cloud9 + Amazon Linux2を前提に構築されていたワークショップが、Ubuntuで準備したVS Codeサーバー上で期待通りに動作しないことが判明しました。
この問題が発覚した時点で、運営メンバーがスクリプト内容を確認し、進行できるよう努力しましたが、イベント時間内での対応が困難であることが明らかになりました。 そのため、急遽イベント進行を変更し、AWS様によるKubernetesに関する質疑応答および緊急クエストに切り替えさせていただきました。
3. Cloud9 が新規アカウントで利用できない状況だった
また、後日ニュースにもなりましたが、イベント開催日の時点で既に新規AWSアカウントでCloud9を利用できない状況が発生しておりました。仮にCloud9を利用してハンズオンを進行していたとしても、一部の方はハンズオンを進行できない状況となっておりました。
おわりに
今回のコンテナ支部でのハンズオン開催は、運営メンバーにとって大変貴重な経験となりました。この経験を今後のイベント運営に活かしてまいります。改めまして、ご参加いただいた皆様、ハンズオンの進行をお手伝いくださった皆様、そしてAWSJの皆様に感謝申し上げます。今後の予定としては、11月にJAWS-UG 金沢支部とのコラボレーション回を計画しております。また、EKSハンズオンのリベンジ開催も検討中です。これらのイベントにご興味をお持ちの方は、ぜひご参加ください。皆様のご参加をお待ちしております。