「Team Geek」という書籍を読了しました。
「Team Geek」はプログラマが実践すべきチームでの
コミュニケーション手法を明確に定義しています。
尚、HRTについては以前から知っていまして、
私はここ数年、なるべくHRTを実践するように取り組んできました。
今回、HRTの出典元となる本書を手に取る機会が訪れました。
あくまで個人的な読書感想になりますので、
結構ずけずけと感想を述べていきますよ↓
読書感想
ハート(HRT)はお互いが意識しないと成立しないよね。
そもそもの話、お互いがハート(HRT)の意識を持たないと成立しないと思います。
そういえば「GNUの心あるコミュニケーションのガイドライン」も発表されてましたね。
gigazine.net
例えば、片方が謙虚な姿勢を見せたとしても、
相手の謙虚な姿勢を見て、ここぞとばかりに自分の優位性をアピールする場合がある。
人生にはライフステージがある。
結婚・子育て・介護など、仕事以外にも重要なタスクをこなしながら、
私たちは仕事でのやりがいも見つけていく。
ライフステージによって、HRTで実践できる事柄も
限られる場合があるのではないか。
今だかつでHRTを意識した上司に恵まれたことがあっただろうか?
いや、ない。
私達はいつでもコミュニケーションの混沌にいる。
HRTを意識して仕事している人は稀だということ
この本を読んだ日本人なら誰だってそう思うんじゃないかな。
そもそも多重請負構造を構成している日本のSIerの全員が、
HRTを意識しているわけがない。下請けになればなるほど、
職業プログラマがほとんどを占めているだろう。
だからこそ、私達はHRTを理解したチームを作り上げる必要がある。
組織としてHRTを浸透させる取り組みを行なっていないならば、
私たちは今の組織に居続けるべきか考える必要がある。
意外にも出版されたのは数年前という若い書籍
もっと昔に出版されれば、Teem Geekの考え方も
浸透していたかもしれない。というか、浸透してから就職したかったなぁ。
「いつやるか。今でしょ。」のフレーズが出てくる辺りまさに最近。
忘れてはいけないこと
三本柱
1. 謙虚(Humility)
常に自分を改善する。
2. 尊敬(Respect)
心から相手を思いやる。
3. 信頼(Trust)
相手が正しいことをすると信じる。
心の中にいつでもミッションステートメントを持つ
そうすれば、私達の行動はぶれないだろう。
プロジェクトのミッションステートメントとして定義されれば、なおよい。
チームが全て
逆に言うと、チームで開発に取り組まず丸投げの会社は非常に好ましくないね。
私は私の書いたコードではない
プログラミングはスキルなので、練習すれば向上する。
自分の性格や人間としての価値が攻撃されたと思わないように、
全員との意識合わせが必要なんだ。
早い失敗・学習・反復する
だからこそ、しくじり話として共有することが重要だと認識できる。
パフォーマンス重要
パフォーマンスを軽視してはならない。
ユーザーが利用する時のパフォーマンスが改善すれば、
利用頻度が増えるのは必然だ。
ユーザーとの信頼を構築するステップにもなるはず。
総括
心から思いやれる人と一緒に仕事したいです。
本書は何度も何度も読み返すことになると思います。
もっと人間としても成長したいなぁ。
以上ですっ!